畑だった場所を埋め立てた土地で家を建てる場合には、地盤調査を行う必要があります。ここでは畑を埋め立てた土地で家は建てられるか、そし地盤調査が必要かどうかを紹介します。
宅地として利用する土地を選ぶ場合、心配になるのは「強度」です。そもそも土地には決められた「地目」があり、畑だった土地は何かを栽培していた土地であることがわかります。
地目を変更して宅地となっていた場合でも、畑だった歴史のある土地には特徴があります。その特徴とは、間隙が多くて圧縮しやすい地盤である、ということです。圧縮しやすい地盤は、上から建物の力が加わることで沈み、地盤沈下を起こしてしまいます。また土壌が酸性であることも多く、セメント系固化剤による効果が難しいため、基礎がうまく作れない可能性があるでしょう。
しかし、畑だった土地であっても、地盤改良次第で地盤は大きく変化します。適した改良を行い、家を建てても問題のない地盤に変えることができれば、宅地として十分活用できるでしょう。
畑を埋め立てた土地に家を建てる場合は、まず地盤調査が必要です。上記でも話をしたように、畑だった土地は作物を育てるために、耕されてから水を定期的に撒いています。水分を多く含んだ柔らかな地盤になっていることが多いでしょう。
もうすでに畑として使用していない土地であっても、必ず地盤調査をして地盤の状態をチェックしてください。畑として使用しなくなってからどれぐらいの期間が経過しているか、か、何を栽培していたのかによっても異なりますが、ほとんどの土地で地盤改良が必要です。地盤調査をすることで、どんな改良工事が必要なのかがわかります。
ほとんどの土地は、地盤改良によって宅地として利用できるようになりますが、調査結果によっては改良が不可能だといわれる場合もあります。地震被害・地盤沈下・液状化現象など、どれだけ改良をしてもさまざまなリスクがあると判断された場合は、無理に家を建てることはやめたほうがよいでしょう。
まずは地盤調査を依頼して地盤の現状をチェックし、家の建設に適した地盤改良工事を行ってください。
畑として利用されていた土地は、周辺にある土地よりも安く売られており、お値打ちのように感じるかもしれません。見た目は特に問題なさそうな土地なので、少しでも安く土地が手に入れられれば…と畑だった土地を宅地として利用したい、と思う人は多いでしょう。
しかし、そのまま家を建てて地盤が沈下してしまった、地震によって液状化現象が起こってしまった…ということがあると、大変です。簡単に建て替える、というわけにもいきません。
だからこそ、家を建てる前に地盤をチェックし、改良工事を施しておきましょう。ただし、一般的な土地よりも地盤が弱い傾向のある土地は、地盤改良工事の費用がかさみやすい、といわれています。地盤改良工事に費用がどれぐらいかかるのかも踏まえ、土地を選ぶようにしましょう。