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地盤調査におけるスクリューウェイト貫入試験とは?

地盤調査における一般的な方法として「スクリューウェイト貫入試験」があります。四国で地盤調査や地盤改良を行うなら、まずはスクリューウェイト貫入試験での地盤調査についての基本的な知識を知っておいてください。

地盤調査におけるスクリューウェイト貫入試験の方法

地盤調査におけるスクリューウェイト貫入試験の方法について順を追ってご紹介します。

  1. ロッドの先にスクリューポイントを設置する
  2. 地盤調査を行う場所に鉛直にロッドを設置する
  3. ロッドに徐々に荷重をかける
  4. 荷重をかける中で沈んだ場合は、荷重と停止するまでの貫入距離を記録する(静的貫入最小荷重Wsw)
  5. 1.0kNまで荷重をかける
  6. まだ貫入しないならハンドルを回してロッドを貫入させる
  7. 25cm貫入に対してハンドルを半回転させた記錄する

スクリューウェイト貫入試験では、ロッドにつけるおもりを徐々に重くしていき、地盤の性状や支持力について判断します。試験で得られた数値は、地盤の評価や地盤補強工事の設計に用いられるものです。

地盤調査におけるスクリューウェイト貫入試験のメリット

地盤調査においてスクリューウェイト貫入試験は次のようなメリットのある方法です。

  • 調査が半日ほどで終わる
  • 低コストで調査ができる
  • 狭小地や傾斜地でも採用できる
  • 敷地全体の地盤の状態を確認できる
  • 器具の数が少なく重量が軽い
  • 試験方法の難易度が低い
  • 詳細な地盤の変化がわかる
  • 複数箇所にて調査ができて土地全体の状態がわかる

スクリューウェイト貫入試験では、より幅広い敷地に対して、早く・安く試験を行えることがメリットだと言えます。また調査器具が少なく軽量で、試験方法の難易度が低いなど、取り扱いやすいこともメリットです。

しかし地盤の状態は詳細にわかり、複数箇所にて連続調査が可能であることから、土地全体の変化や強度が測れます。

地盤調査におけるスクリューウェイト貫入試験のデメリット

スクリューウェイト貫入試験は地盤調査においてメリットが多い方法ですが、反してデメリットがあることも事実です。

  • ボーリング調査に比べて精度が低い
  • 調査員や調査機によって差異が発生する
  • サンプリングでの調査ができない
  • レキやガラがあると調査不可となることがある
  • 堅い地盤では調査ができない
  • 土質の把握が難しい

同じく地盤調査でよく用いられる「ボーリング調査」に比べると、スクリューウェイト貫入試験は精度が低くなりがちです。摩擦抵抗が生じてデータが変わることもありますし、個人差が現れることもあります。

またサンプリングでの調査やレキ・ガラがある土地での調査、堅い地盤では調査自体が行えず、土質の把握が難しいこともデメリットです。

まとめ

低コストかつスピーディーな地盤調査方法であるのがスクリューウェイト貫入試験です。その他、採用できる土地が幅広いなどのメリットがありますが、精度の低さや調査不可である土地があることなどのデメリットもあります。これから四国で地盤調査・地盤改良を行いたいと考えているなら、地盤調査の方法に関する基礎知識も知っておいてください。