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地盤調査における標準貫入(ボーリング)試験とは?

「標準貫入(ボーリング)試験」は、地盤調査において一般的に採用される方法です。ここでは地盤調査における標準貫入(ボーリング)試験のメリットやデメリット、試験方法について解説しますので、四国で地盤調査や地盤改良を検討されているなら参考にしてください。

地盤調査における標準貫入(ボーリング)試験の方法

地盤調査における標準貫入(ボーリング)試験は、次のような方法で行います。

  1. 落下装置の動作とハンマーの高さを確認する
  2. 1mまで試験孔を掘る
  3. 1mより深い部分の地盤を乱されないようにしてスライムを取り除く
  4. ロッドにサンプラーを取り付ける
  5. サンプラーを試験孔におろす
  6. サンプラーに打撃装置を取り付ける
  7. ロッドとハンマーの貫入量を測定・記入する
  8. ハンマーを760mmの高さから落下させる
  9. 試験孔のそこからサンプラーを150mm貫入させる
  10. 貫入したサンプラーの300mm貫入に必要なハンマー打撃数を記録する
  11. 50回打撃までに300mm貫入しない場合は100回までの貫入量を記録する
  12. サンプラーで採取した土を地質標本とする

標準貫入(ボーリング)試験による地盤調査では、自由落下させたハンマーでサンプラーが貫入する様子を観察します。そして貫入距離やハンマーの打撃数を測定する方法です。

地盤調査における標準貫入(ボーリング)試験のメリット

標準貫入(ボーリング)試験のメリットについて解説します。

  • 他の地盤調査方法に比べて精度が高い
  • 対応できる建築物の幅が広い
  • 土のサンプル採取ができる
  • 多くの国において標準的試験でありデータが豊富に蓄積されている
  • 支持層確認ができる

標準貫入(ボーリング)試験は、地盤調査における標準的な方法です。そのため精度が高く、多くの国で採用されており、豊富なデータが蓄積されていることがメリットと言えます。

また土のサンプルを採取することができ、支持層の確認も可能です。

地盤調査における標準貫入(ボーリング)試験のデメリット

標準貫入(ボーリング)試験にはメリットとともに、次のようなデメリットもあります。

  • 調査期間が長い
  • 費用がかかる
  • 狭小地では調査できない場合がある
  • 超軟弱地盤では精度が低くなりやすい
  • 騒音が発生する

精度が高いとされる調査方法ではありますが、超軟弱地盤では精度が低くなりやすく、重機を使用することから狭小地での調査は難しいことがデメリットです。

また調査機関の長さ、費用の高さ、騒音の発生などによる問題もあります。

まとめ

標準貫入(ボーリング)試験とは、自由落下させたハンマーでサンプラーが貫入する様子を観察する調査方法です。精度の高さや対応できる建築物の幅広さがメリットとなりますが、調査期間が長く費用がかかること、狭小地では調査が難しいことなどのデメリットもあります。

四国で地盤調査や地盤改良を検討されているなら、地盤調査の方法についても把握しておいてください。