地盤改良におけるRES-P工法について

「RES-P工法」とは、地盤の中にパイプを挿入し、土との摩擦力によって地盤を強化する地盤改良技術です。この方法は、小規模建築物の施工において広く採用されています。特に、戸建て住宅の場合には施工が1日で完了し、施工後直ちに基礎工事に着手できるという利点があります。ただし、いくつかのデメリットも存在します。

本記事では、四国で地盤調査・地盤改良を検討している方に向けて、「RES-P工法」のメリットとデメリットを解説します。

地盤改良におけるRES-P工法とは?

RES-P工法とは、地盤を強化する目的で地盤の中にパイプを入れる工法です。パイプを入れると地盤との摩擦が起こり、その複合作用によって沈下のリスクを減らします。小規模な建築物向けに採用される地盤改良法であり、一般住宅に広く採用されます。

地盤改良におけるRES-P工法のメリット・デメリット

RES-P工法のメリット

  • コストを抑えられる
  • 振動や騒音が起こりにくい
  • 残土発生が少ない
  • 戸建て住宅なら1日で施工が終えられるケースが多い
  • 施工完了直後に基礎工事を開始できる
  • 軟弱地盤層や狭い土地でも適用しやすい
  • 地盤沈下のリスクを抑えられる

RES-P工法による地盤改良は、コストを抑えられ、振動や騒音が少ないため、住宅地でも実施しやすい方法です。RES-P工法が使用される戸建て住宅では、施工が1日で完了し、その後すぐに基礎工事を開始できます。また、残土が発生せず、軟弱地盤層や狭小地でも適用でき、地盤沈下が起こりにくい点も特徴です。

RES-P工法のデメリット

  • 規模の大きな建物の建設では適用できない
  • ピート(泥炭)地盤・液状化リスクのある地盤では適用できない
  • 条件により圧密沈下が生じる可能性がある

ただし、大規模建物には建設工法によっては適用できません。地上3階・高さ13mを超える建物では、他の地盤改良法を検討する必要があります。また、ピート地盤や液状化リスクのある地盤にも適用できません。さらに、地盤に入れたパイプの先端が特定の層に達する場合、圧密沈下が発生する可能性があります。圧密沈下が発生する場合には、パイプの長さを延長する対策が求められます。

まとめ

RES-P工法は、小規模建物や一般住宅に適した地盤改良方法です。コストが抑えやすく、騒音や振動が少ない点がメリットです。しかし、大規模建物やピート地盤・液状化リスクのある地盤には適用できません。四国で地盤調査・改良を検討する際には、メリットとデメリットを理解しておきましょう。