マンションにおける地盤調査とは？

マンションにおける地盤調査では、地盤の硬さだけでなく、厚みも調査されます。一戸建てに比べて建物自体の重量があるため、より多くのデータを必要とするためです。ここではマンションの地盤調査について解説するので、四国で地盤調査や地盤改良を検討されているなら基礎知識として、ぜひ参考にしてください。

マンションの地盤調査を行う目的

マンションで地盤調査を行う目的は、「N値」の測定です。N値とは、建物を指示する層の厚みを指します。

マンションは一戸建てよりも大きいため、重量があります。高層マンションであれば、なおさら重いです。そのためN値を測定して、マンションの建設に耐えうる地盤であるかどうかを調査しなければなりません。

一戸建ての建築前には、地盤の硬さのみの調査で済むことが多いです。しかし重量のあるマンションの建設には、地盤の硬さに加えて、N値の測定も含めた地盤調査が必要です。

マンションで地盤調査を行う目的は、沈下を防ぐことだけではありません。地盤が弱ければ、地震が起きた際に耐震・制震・免震装置が効果を発揮できない恐れがあります。そこで地盤の強さを調査する必要があるわけです。

マンションの建設前にはボーリング調査などで地質調査を実施されて、構造計算によて支持基盤に打つ杭の本数が決められます。つまりマンションの基礎を作るためには、地盤がどのような状態になっているかを知らなければなりません。

マンション建設の際に地盤調査を行うタイミングは、建設の第一段階目です。まずは地盤調査を行って土地の状態を調べ、必要であれば地盤改良工事を行います。それから基礎を作り上げるため、いわば地盤調査は「マンション建設のための最初のステップ」と言えます。

マンションに向いている地盤調査の方法は、ボーリング調査です。ボーリング調査は、地盤調査における基本的な方法で、地下数十メートルまで地面を掘って詳しいデータを取得できます。他の方法に比べて費用はかかるものの、重量のあるマンションではボーリング調査で詳細な情報を得なければなりません。

一戸建てよりも重量があるマンションの建設前には、地盤の硬さだけでなく、厚みを示す「N値」を測定するために地盤調査が必要です。一般的に、地盤調査は建設工程の最初にボーリング調査の方法で行われます。

ボーリング調査は、地下数十メートルまで掘り下げて円筒状の穴をつくり、段階ごとのN値を測定する方法です。土のサンプルが取得できる他、地層の種類・強度・地下水位を調べられるため、詳細な情報を得られます。