地盤調査の方法の1つに「ポータブルコーン貫入試験」があります。地盤調査は、土地の状態や目的に合わせて適した方法が異なります。ここではポータブルコーン貫入試験の概要・特徴や試験の方法を紹介します。
ポータブルコーン貫入試験は、人力でコーンを貫入することによって貫入抵抗を求める、静的貫入試験です。コーン指数を計測することを目的としており、軟弱地盤の土層構成や厚さなどで、建設機械のトラフィカビリティや盛土締め固め管理、戸建て住宅地の地耐力の判定に使用します。
ポータブルコーン貫入試験は、2つあるコーン貫入試験の1つです。コーン貫入試験の単管式ともいわれています。
人力によって貫入させるのが特徴で、粘性土や腐食土といった軟弱地盤にしか用いることができません。
コーン貫入試験として行われる地盤調査のもう1つは、オランダ式二重管コーン貫入試験と呼ばれる方法です。
5m以上の深さを測定する場合はオランダ式二重管コーン貫入試験で測定します。
ポータブルコーン貫入試験ではロッド周りの摩擦抵抗力を含んで測定するため、貫入できる深さは3~5mが限界です。一方でオランダ式二重管コーン貫入試験であれば、コーン貫入抵抗をロッド周面の摩擦を用いて測定できるため、さらに深い位置の測定ができます。
簡単に測定がしたいというときはポータブルコーン貫入試験を、深い位置まで測定したい、より正確に測定したいというときはオランダ式二重管コーン貫入試験が適しています。
ポータブルコーン貫入試験の方法は、以下の通りです。
ポータブルコーン貫入試験は、人力でコーンを貫入することによって貫入抵抗を求める、静的貫入試験のことです。コーン指数を計測することを目的としています。人力で貫入するため、粘性土や腐食土といった軟弱地盤のみが対象です。
同じコーン貫入試験にはオランダ式二重管コーン貫入試験という方法もあるため、土地の状態によってどちらのコーン貫入試験を選択するかを決め、地盤調査を行いましょう。