地盤調査は、地盤の状態をチェックして改良が必要であるかどうかを判断するための大事な調査です。建物を新たに建てる際は地鎮祭と呼ばれる儀式を行うことが多いですが、地盤調査と地鎮祭はどちらを先にやるべきか、どのタイミングで行うべきかで迷うことも多いでしょう。
ここでは地鎮祭の詳細と地盤調査と地鎮祭の順番を詳しく解説していきます。
地鎮祭とは、建物を建てる前に行う儀式です。土地を守っている氏神様から土地を利用する許可を得て、無事建築工事が行えるように、と祈願します。「じちんさい」と呼ばれることが多いですが、「とこしずめのまつり」という呼び方をすることもあります。
実はとても古くからある儀式で、なんと飛鳥時代から行われていた、とされています。
地鎮祭を行う・行わないは基本的に自由ですが、やはりこれから長く住む家を建てるのだから…と地鎮祭を行うケースが多いです。
地鎮祭は一般的に神式ですが、宗教によっては仏教式やキリスト教式で行われることもあります。また日取りも重要です。暦の仏滅や赤口は避け、大安・友引・先勝に行うのが好ましいとされています。また時間帯も牛の刻に行うのが望ましいです。他にも地鎮祭を行うにあたって準備しておかなくてはならないものがいくつかあります。事前にチェックして、地鎮祭当日に忘れてしまった…ということがないように気を付けましょう。
地盤調査と地鎮祭の順番は、地盤調査をまず行い、その後地鎮祭、そしてその後に必要であれば改良工事を行う、というのが一般的です。
地鎮祭は、行うタイミングが大事です。地鎮祭は上記でも説明したように、その土地を守る氏神様に「今からここに建物を建てます」と報告して許可を貰うという意味もあります。そのため、地盤の改良やくい打ちといった地盤に何らかの変化を加える工事は、地鎮祭を終えてからが好ましいでしょう。
そういう理由なら地盤調査も地鎮祭を終えてからが良いのでは…と思うかもしれませんが、地盤調査は結果が出て改良の手配をするまでに時間がかかります。地鎮祭を終えてから地盤調査をするとなると、家を建て始めるのが遅くなり、工期も長引いてしまうでしょう。
そのため、先に地盤調査だけ行い、その調査結果や改良が必要かどうかを判断する間に地鎮祭を行う、という流れがスムーズです。
※地域によって順番やパターンに違いがあることもあるようです。
地鎮祭は、土地の神様に家を建てること、そして工事が無事に終えられることを願って行う儀式です。最近は時代の変化に伴って地鎮祭を省略する、という人も増えています。しかし、やはりこれから家族が長く住み続ける家を建てるのだから、と地鎮祭をちゃんと行っておきたいと考える人もまだまだ多くいます。
地盤調査をまずは行い、その後地鎮祭、そして地盤改良という流れで進めていけば、スムーズに工事ができます。
まずは地盤調査を手配し、地鎮祭を依頼する神主も探しましょう。地盤調査はハウスメーカーや工務店で手配してもらえるケースもありますが、やはりより納得できる地盤調査を行うためには、自分で業者を見極めましょう。