地盤調査報告書とは、実施した地盤調査に関する詳細が記載されている報告書です。調査したさまざまな内容が細かく記載されています。しかし、実際に地盤調査報告書を受け取っても、専門用語がずらりと並んでいて実際に何を示す数値なのか、どんな結果だったのかがはっきりとわからない…という人も多いでしょう。
ここでは地盤報告書でわかる内容と記載される項目、それぞれの意味を紹介します。正しく理解して、どんな地盤なのか、そしてどんな地盤改良を必要とするのかなどをより理解しましょう。
このページで分かること
土地には、山地、丘陵地、台地、低地とさまざまな地形があります。また人工的な地形として盛土地、埋め立て地なども土地の地形の1つです。
地形は地下の地盤の違いで分けられており、どんな地形であるかがわかれば地盤状況のある程度の予測がつくでしょう。その予測を踏まえ、現地で調査して地形や地学的な状況を確かめます。
住宅を建てる予定の敷地内や敷地境界の情報も、調査を行います。敷地ごとに造成の履歴があるか、高低差がある場合の擁壁はあるか、周辺の地域で地盤沈下を示す現象が現れていないかなども調査します。
敷地を含んだ一帯で地盤沈下が発生している地域である場合、その敷地に建物を建ててから重さで地盤が沈むという可能性も考えられます。建物の重さで地盤が沈む可能性について調査、記載されています。
土の圧縮というのは、新たに盛り土がされた場合にチェックするべき内容です。土地の造成というのは、安定するまでに時間がかかります。盛り土をして時間が経過していないと、土が圧縮されて沈下が進む可能性も考えられます。
新規の盛り土が25cm以上であった場合、期間が1年以内であった場合などは沈下の恐れがあると判断できます。
調査がトラブルなく、そして確実に行われたかの証拠として撮影される写真も地盤報告書と共に受け取ります。
25cmの貫入でハンドルを何回転させたかによって、その地盤の強度を測定しています。貫入深さは、地表面からの深度を表しています。
段階的に重さを増やしながら荷重をかけ、ロッドの沈み方を測定します。数値はかけた荷重を表しています。
重りの荷重だけでは沈んでいかない場合、25cm貫入させるために必要なロッドの半回転数を調査し、地盤の固さが測定されています。半回転数Naに記載される数値は、25cm貫入するための半回転数を表しています。
半回転数を25cmではなく1mあたりに置き換えたもので、内容は半回転数Naと同じです。数値はNsw=Na×100/L(L=貫入量)で表します。
荷重Wswをわかりやすくグラフ化したものが荷重のグラフです。どれぐらいの荷重でロッドが沈んだかがわかり、荷重グラフの範囲内でグラフが止まっている場合、土地の地盤が比較的弱いと判断できます。
グラフが伸びている場合、100kgの重りでも沈まないことを意味します。それなりの強度がある地盤であると判断できます。
N値をスウェーデン式サウンディング試験の換算式に当てはめて算出された数値が、換算N値です。N値は、ボーリング調査では重りを自由落下させながらロッドにぶつけて、ロッドの先端に取り付けられたサンプラーと呼ばれる部品が地中30cmに沈むまでの打撃回数を数えます。
地盤の固さを示す指標で、値が大きければ大きいほど地盤が硬く、締まっている地盤であることを示します。
A. はい、重要な資料です。地盤の強さや沈下のリスク、地盤改良の必要性などが記載されているため、内容を理解しておくことで安心して建築計画を進めることができます。
A. 地形や地盤の特徴、沈下の可能性、周辺環境、地盤の強度などが分かります。また、地盤改良が必要かどうかの判断材料としても活用されます。
A. 報告書には専門的な用語が多く含まれるため、不明点は施工会社や調査業者に説明を求めることが大切です。重要な数値の意味を理解することで、地盤の状態をより正確に把握できます。
A. これらは地盤の固さや締まり具合を示す指標です。数値が大きいほど地盤が強固であると判断され、小さい場合は軟弱な地盤である可能性が高いとされています。
A. はい、報告書の内容から地盤の強度や沈下リスクを評価し、地盤改良が必要かどうかが判断されます。必要な場合は適切な工法の提案も行われるのが一般的です。