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地盤調査におけるラムサウンディング試験とは?

地盤調査を行う際に採用されることがある「ラムサウンディング試験」。深度が深く、N値の高い地盤でも対応できるうえに低コストであることから採用しやすい試験ですが、反面、デメリットと言える特徴もあります。ここでは地盤調査におけるラムサンディング試験について解説しています。四国での地盤調査・地盤改良を検討しているならぜひ参考にしてください。

地盤調査におけるラムサウンディング試験の方法

ラムサウンディング試験では打撃を伴う試験により地盤の強度を測定します。具体的な実施方法についてご紹介します。

  1. ハンマーを50cmの高さにセットする
  2. 先端コーンをハンマーの落下地点にセットする
  3. ハンマーを自動的に自由落下させる
  4. 落下したハンマーで先端コーンを地中へと打ち込む
  5. 先端コーンが20cm埋入するごとにハンマーの打撃回数を測定す
  6. 打撃回数から地盤のN値を推測する

地盤調査におけるラムサウンディング試験のメリット

地盤調査でラムサウンディング試験を採用することには以下のようなメリットがあります。

  • 自動的に試験が行えるため工数が少なくなる
  • 周面摩擦の影響を受けにくくなる
  • 試験にかかるコストが安価である
  • 約30mの深さまで調査できる
  • N値が約30の地盤まで採用可能である
  • 液状化調査の判定も行える

地盤調査におけるラムサウンディング試験は、標準貫入試験で得られるN値とほぼ同じであるとされています。しかしかかるコストは標準貫入試験よりも安く、少ない工数で行えることがメリットです。

また深度が深く、N値が高い場合でも調査が行え、加えて液状化しているかどうかの判定も行われることから利便性・汎用性が高い試験であると言えます。

地盤調査におけるラムサウンディング試験のデメリット

メリットの多いラムサウンディング試験ですが、デメリットもあります。

  • 硬い地盤では過大値となる可能性がある
  • 地中に障害物があった場合は測定不可能となる
  • 土質の採取は行えない

N値30前後までの地盤を調査できるサムラウンディング試験ですが、硬い地盤では過大値となり、正確な調査をできなくなることもあります。また地中にコンクリートや石など、硬い障害物があった場合は調査不可です。

また土質の採取は行えないため、土質を判定したい、地層の確認をしたいなどのケースでは適しません。ラムサウンディング試験は適したケースで採用してこそ、そのメリットを享受できる試験方法です。

まとめ

地盤調査におけるラムサウンディング試験は、標準貫入試験とほぼ同等の精度を誇りながら、コストや作業工数を抑えた試験を行えるなどさまざまなメリットがあります。しかしデメリットがないわけではありません。地盤が硬かったり、硬い障害物があったりした場合は試験が行えず、また土質の採取も不可能です。

四国で地盤調査や地盤改良を依頼したいと考えるなら、その他の試験方法とあわせてラムサウンディング試験に関する基礎知識も備えておいてください。