地盤改良の方法のひとつに「マットレス工法」と呼ばれるものがあります。地盤の支持力を高めたり、不同沈下・液状化現象を防いだりするのに役立つ工法です。ここではマットレス工法についてまとめましたので、四国で地盤調査や地盤改良を行う際の参考にしてください。
「マットレス工法」とは、表層を処理するための工法のひとつで、強度が高い構造体を形成して基礎地盤を補強するためのものです。支持力が低い基礎地盤においては、何らかの補強を行わなければ建物を建てられません。この補強を目的として、マットレス工法を用いることで、十分な支持力を持つ地盤へと改良します。
実施する目的は、地盤の支持力を高めることです。構造物の基礎部分を強くし、拘束効果と荷重の分散効果を得ることによって、建物が建てられても揺るぎにくい強い地盤を作ることを目的とします。
上部からかかる荷重を分散させたり、引き上げ効果や支持力を向上させたりすることにより、不同沈下を防ぐために用いられる工法です。
地盤改良におけるマットレス工法の特徴は、ジオグリッドやジオテキスタイルを使用することです。これらで砕いた石などを包みこんで拘束することにより、地盤補強を行えます。
地盤改良の基本ではありますが、ひとつめのメリットは軟弱な地盤を補強できることにあります。品質の良い土や砂、砂利、砕石などを拘束して設置することにより、弱い地盤の表層や基礎部分を補強可能です。
マットレス工法では補強する領域を一体化させやすく、ジオテキスタイルを使用することにより中詰剤の拘束力が高くなることから、剥離が起こりにくく効率的な補強が行えます。
不同沈下、液状化現象の予防に効果的であることもメリットだと言えるでしょう。住宅を建てた後に災害などが起きると、不同沈下や液状化現象により住宅が倒壊してしまうこともあり得ます。
これらによる被害を避けられれば、天災によるリスクがより少なくなるはずです。
マットレス工法ならではのメリットであるのが、地盤改良を行いやすいことです。機材が軽量であるため現場への搬入がしやすく、住宅地でも実施しやすい工法と言えます。大型の重機も不要です。
施工費用も安価であり、施工期間も短いため、地盤改良の中でも気軽に採用できるでしょう。
マットレス工法は地盤の支持力を高める効果が高く、不同沈下や液状化現象の予防にも効果的です。また気軽に採用しやすい工法であり、施工する場所が限定されないこともメリットと言えます。