地盤にまつわる責任トラブルを防ぐには、地盤調査会社、地盤保証会社、地盤改良会社の役割の理解と、責任の所在をはっきりさせておくことが重要です。
そもそも地盤調査会社は厳正な調査の結果、調査報告書を作ることが目的であり、これは地盤の状態そのものを保証するものでも、地盤改良を促すものでもありません。
調査結果を受けたうえで、どの会社に保証をしてもらうか、改良をしてもらうかなどの判断は、建設会社側に委ねられています。
残念ながら、現状の地盤保証にかんする法律は、十分に整理が行き届いているとは言えません。
地盤の状態を保証する書類も、いつ、だれが管理し、どこに保管されているのか、ケースバイケースになってしまうことがほとんどです。
また恐ろしいことに、調査データの内容を改ざんしてしまうような業者もいます。万が一、沈下や瑕疵保険適用の案件が起きた場合に、どの会社にどんな責任があったのかうやむやになってしまう恐れがあります。
事故があってから責任のなすりあいにならないよう、保証書は安全に場所で確実に管理される必要があるのです。
ずさんな管理が横行する地盤調査業界。自分が所有する土地であっても、地盤は目に見えない地面の下にあります。地盤調査会社には、不正な調査結果を報告したり、そもそも地盤調査をしっかりと行わない悪失な業者もいると言われています。
調査会社の中には、コスト面などで改良工事を渋っている建設会社の心理につけこんで、「うちで調査すれば改良工事は必要ありません」と提案してくるような会社もあります。ひどい場合には、「必要な回数の調査を行わない」などの不正行為も。
調査データの精度を高めることはもちろん、地盤調査の透明性を確保するため、調査データの紛失や改ざんなどの人為的な不正行為を防ぐ対策が求められています。
画像引用元:ジオサイン社公式HP(https://www.geosign.co.jp/system/)
地盤調査・保証におけるミスや不正を防ぐ手段として、「GeoWeb System」というものがあります。
開発元のジオサイン社によれば、「GeoWeb System」とは、現場で得られる地盤調査のデータを、位置情報である「GPS」や「タイムスタンプ」といった情報とインターネットを介して連動させ、リアルタイムで「電子認証」を行うシステム。調査データは、つねに「全自動地盤調査機ジオカルテ」によって自動電子化されているため、ミス・不正を防ぐことができるのです。
住宅地盤調査の第三者認証システムである「GeoWeb system」を導入している地盤調査会社では、不正なデータを報告したり、過剰な地盤改良工事を提案することは考えられません。
「GeoWeb system」を導入するメリットは、いくつかあります。上記で見たような人為的な不正行為を防ぐことができるため、調査データに透明性・信頼性を確保することができます。土地のオーナーが安心して調査結果を受け止めることができ、調査を依頼する建設会社としても、宅地販売の営業を有利に進めることができます。
また、地盤保証を行う保証会社や保険会社には、地盤調査の根拠を明確に提示可能になるため、トラブルが発生した場合の責任などを明らかにすることもできます。調査会社としては、「GeoWeb System」によって電子認証を受けられることはもちろん、保管すべきデータを「GeoWeb System」が管理してくれるため、データ管理の安全性を高めることもできます。
[GeoWeb system」を導入している企業は、ジオサイン社の公式HPで確認できます。
調査データの電子認証を積極的に導入し、管理面で信頼性の高い地盤調査会社を探している方は、是非チェックしてみてください。
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