本記事では、地盤改良におけるPSD-S工法Ⅱの概要や、メリットについて解説します。
PSD-S工法Ⅱは、小規模な建築物に適した地盤補強技術であり、かつ施工性と環境配慮を両立した工法です。スパイラルオーガを用いて所定の深さまで地盤を掘削し、その後、掘削された孔に既製の鉄筋コンクリート製杭(RC杭)を圧入していきます。
杭は直径200mmまたは250mmの小径サイズに限定されます。これにより、一般的な重機では入りにくい狭小な敷地や周囲に制約のある都市部の現場でも、小型の施工機械を使用して柔軟に対応できる点が特徴です。
さらに、地盤の掘削工程では、スパイラルオーガの正転による掘り下げと、逆転による引き上げを組み合わせることで、土の排出量を最小限に抑えることができる点も特徴です。発生する残土が少なく、処分費用の削減にもつながるため、経済的にも優れています。
加えて、施工時の騒音や振動が低減されるため、住宅密集地や学校・病院の近隣等の静粛性が求められる環境でも、周囲への影響を最小限に留めながら施工することが可能です。環境への配慮と効率的な作業を両立する、現代の都市型建設に適した地盤改良工法といえます。
本工法は、地盤の中で軟弱層の厚さや支持層の深さが一定でない場合でも安定した施工が可能です。全ての杭に対して打ち止め荷重を管理するため、微妙な傾きや不陸にも対応でき、建物の支持力を均一に保てます。
腐植土などの軟らかい地盤にも対応可能で、杭を支持層まで確実に到達させることができます。地質に左右されにくく、様々な地盤の施工ができる点もメリットです。
既製杭を使用しているため、将来的に引き抜きが必要になった場合でも撤去作業がしやすく、費用を抑えられる点もメリットです。土地を更地に戻す際も、資産価値に悪影響を与える可能性が少ない利点があります。
この工法は養生が不要なため、施工完了までの時間を短縮できる点もメリットです。柱状改良に比べて工期を短縮できるため、全体の工事費を抑えられ、コストパフォーマンスの高い選択肢といえます。
PSD-S工法Ⅱは、狭小地や小規模建築物に対応するために開発された地盤補強技術です。スパイラルオーガを使ってあらかじめ所定の深さまで地盤を掘削し、その掘削孔に小径の鉄筋コンクリート杭(RC杭)を圧入することで、地盤の安定性を高めます。小型の施工機を用いることで、スペースが限られた都市部などでも施工が可能です。