地盤調査は、計画している建物を建てるうえで問題ない地盤であるかどうかを判断する方法です。調査結果に若干の問題があっても、必要な改良工事を加えれば良い場合は特に問題ありません。
地盤調査や改良工事は全部任せているから自分で知る必要はない…と思うかもしれませんが、調査や改良工事にはお金がかかります。納得をして支払いができるように、自分自身でも地盤調査や改良工事の流れを知っておきましょう。
実際にどのような流れで地盤調査が行われているのかを詳しく見ていきます。
地盤調査を行う場合は、まず調査会社に見積もりを依頼するところから始まります。実際に問い合わせや見積りを依頼する前に、どのような流れで地盤調査が行われるのかを知っておきたい…という人も多いでしょう。完了するまでの流れは以下の通りです。
地盤調査に関しては、建築会社からの紹介という形で依頼もできますが、自分で調査会社を選んで問い合わせ・見積をするという依頼方法もあります。どちらでも問題ありませんが、業者によって調査方法などに違いがあるため、自分が依頼したい方法で調査可能な会社を選びましょう。
地盤調査会社による、地盤調査を実施します。住宅などの小規模建築物の場合は、SWS試験という方法で調査するケースが多いです。大規模建築物の場合は、ボーリング調査が採用されます。
実施した調査データに基づき、調査会社が地盤調査報告書を作成します。調査会社によっては、数日後に速報としてメールで大まかな調査結果が送信され、その後正確な報告書が発行されるというケースもあります。
調査結果報告書を基に、計画している住宅に適した基礎形状の提案、また地盤改良の必要性、適した工法などを提案します。
地盤改良が必要な土地だと判断された場合、実際に打ち合わせた内容を基に地盤改良工事を実施します。実際の地盤改良工事は建物荷重に合わせて行います。
地盤調査・地盤改良をしていても、万が一のことが起こる可能性があります。万が一の時にきちんと保証してもらえるように、地盤保証書を受け取ります。保証内容は業者によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
地盤調査は、建物を建てる前段階で行う調査です。建物のことばかりに意識が向きやすいですが、建物を建てる地盤がしっかりしていることが大前提です。地盤調査や地盤改良は建築会社に任せればいい…と思っているかもしれませんが、建築会社が行うのはあくまで「建築」です。
地盤調査や改良工事は専門の業者が行うため、できる限り自分で地盤調査会社を見極めましょう。
地盤調査が実際にはどのような流れで進められるのか、あらかじめ知っておくことで慌てず、そして余裕を持って建築ができます。