地盤調査のサンプリングについて

日本は地震が多く「安全に住めるかどうか」という点において地盤の安定性が重要になります。地盤の質を調べるのがサンプリングです。ここでは、サンプリングについて、メリットとやり方を紹介します。

地盤調査のサンプリングとは?

サンプリングは地質調査の一種です。地盤状況を確認するために、建築の前に試料を採取。その後、地質観察や室内土質実験を行い、地盤の情報をクリアにします。 サンプリングを行うのは専門業者で、建築士やその他建築に関わる業者ではありません。

サンプリングに使う器具をサンプラーと呼び、固定式ピストン式シンウォールサンプラー、ロータリー式三重管サンプラーなどがあります。地質、土質、土地の硬度や混入物などに応じて適切なサンプラーを選ばなければなりません。

地盤調査のサンプリングを行うメリット

地震や液状化に対する強さを検証できる

サンプリングを行う一番のメリットは、建築に必要な情報の把握です。たとえば地盤が安定しているかどうか、安全に住める家を建てられるか、液状化の心配はないかを検討する情報が得られます。

土の中の情報を確認できる

土の中は、当然ながら目視できません。中はどうなっているのかを明らかにするために、サンプリングが役立ちます。 サンプリングをすると、有機質土、盛土、廃材などはないかがわかります。

土質をあきらかにする

砂質や粘土質など、土によって設計内容は大きく左右されるため、設計において土質は非常に重要です。 サンプリングを行うことで土質をあきらかにし、適切な建設があきらかになります。

地盤調査のサンプリングの方法

固定ピストン式シンウォールサンプラーとの場合

地質が軟らかく粘土質の場合に用いられる方法です。サンプラーに搭載されているサンプリングチューブを地盤に入れて試料を採取します。

ロータリー式二重管サンプラー

中位~硬い粘土質の土にたいして用いられるサンプラーです。地盤を回転切削し、その中に管をいれて試料を採取します。

ロータリー式三重管サンプラー

砂質土に使われるロータリー式三重管サンプラー。地盤を回転切削する外観、地盤に押し入る内管、試料を採取するチューブに分かれています。

ロータリー式スリープ内蔵二重管サンプラー

ロータリー式スリープ内蔵二重管サンプラーは、礫質土や軟岩のためのサンプラーです。地盤にコアチューブと呼ばれる機器を入れて、ビニールのチューブにより試料を採取します。

まとめ

地盤調査に欠かせないサンプリングは、土質によって方法とサンプラーの種類がかわります。さまざまなサンプラーを用意できる業者を選びましょう。