地盤調査において行われることがあるのが「粒度試験」です。粒度試験では液状化の可能性を判断したり、地盤改良や耐震基礎の設計に役立つデータを取得したりできます。
ここでは、四国で地盤調査や地盤改良を検討している方に役立つ粒度試験に関する情報を解説します。試験の方法や概要をまとめていますので、参考にしてください。
粒度試験は、土の分類や透水性、液状化しやすい土層かどうかを判断するために行われます。
そもそも粒度とは、土を構成している粒子の分布を表すものです。どのような大きさの粒子が、どのように分布しているかを検査することで地盤の性質を判断します。
地盤調査における粒度試験には2つの方法があります。主に粒径が大きい土にはふるい分析を、粒径が0.075mm以下の細かい土には沈降分析を用いるのが一般的です。
試験では土の性質を詳しく評価できます。また透水性や保水性を測定することにより液状化の可能性も予測できるため、地盤改良や耐震基礎の設計に役立つデータを取得可能です。
ふるい分析は土を試験用のふるいにかけて、残った土の質量を測る方法です。0.075mm以上の粒度しか測定できないため、それ以下の粒度が必要となる場合は沈降分析を行います。
沈降分析では、土に水を加えて撹拌し、上に浮いた濁った水の比重を測定します。所定時間ごとに何回か計測することで、濁った水の比重の変化を観察できます。
ふるい分析を先に行うこともありますが、粒径が2mm未満であれば沈降分析のみでの試験も可能です。
地盤調査においては粒度試験が行われることがあります。地盤の透水性や保水性、土の性質を調査できる試験方法であり、地盤改良や耐震基礎の設計に役立つデータを取得できる試験です。ふるい分析と沈降分析の2種類が用いられることも含めて、四国で地盤調査や地盤改良を検討する際には、知っておくべき情報です。