地盤調査の中には「弾性波探査」と呼ばれるものがあります。弾性波探査は地すべりの影響を予測したり、速度構造や低速度帯に関する検出を求める際に有効な調査方法です。ここでは責任トラブルを防ぐために地盤調査や地盤改良を実施したいと考えている四国の業者の方に役立つ情報として、地盤調査における弾性波探査について解説します。
このページで分かること
まずは地盤調査における弾性波探査の方法についてご紹介します。弾性波探査とは、自身の岩石の性質が異なることにより弾性波が伝わる速度が変わることを活用した探査方法です。
弾性波探査にて振動を起こすために用いられるのは、主に火薬やダイナマイト、ハンマーです。探査方法には「屈折法探査」「反射法探査」「表面波探査」などがあり詳細は変わりますが、主にご紹介した流れにて探査が行われます。
地盤調査において弾性波探査を行うメリットをご紹介します。
弾性波探査では断裂構造を可視化できるため、地滑りによる影響も推測可能です。また速度構造や低速度帯の状態も検出できること、軟弱な地盤でも探査可能であることなどがメリットと言えます。
弾性波探査では地盤調査において火薬を用いることが少なくありません。そのため周辺の自然環境や社会環境に影響を与えかねないことに注意してください。
たとえば火薬を使用するなら、都道府県への「火薬類譲受消費許可申請」が必要となります。事前に許可を得た上で、火薬取り扱いの有資格者を配備し、安全対策を行ったうえで実施しなければなりません。もちろん法令を遵守するだけでなく、周辺の自然環境を壊さないよう配慮するべきです。
地すべりによる影響を予測するためにも役立つ弾性波探査ですが、地盤調査において風化層や基盤岩の中にすべり面がある場合は予測できないことがあります。その場合は弾性波探査だけでなく、ボーリング調査との組み合わせることで精度を高められます。
A. 地盤に振動を与えて弾性波を発生させ、その伝播速度の違いから地盤の構造や性質を解析する調査方法です。
A. 地盤の速度構造や低速度帯の位置、断裂構造の有無などを把握でき、地すべりのリスク評価にも活用されます。
A. 軟弱地盤や風化した地盤でも調査が可能で、地盤内部の構造変化を広範囲に把握できる点がメリットです。
A. 火薬を使用する際は許可申請や有資格者の配置が必要となり、周辺環境や安全面への配慮が求められます。
A. 地盤の状態によっては正確に特定できない場合があります。そのためボーリング調査など他の方法と併用することが推奨されます。
A. 地すべり対策や地盤構造の把握が必要な現場、広範囲の地盤状況を調査したい場合などに適しています。
弾性波探査は地すべりによる影響を予測したり、速度構造・低速度帯の調査を行いたい場合に役立ちます。軟弱な層に対しても探査が行え、利用できるシーンは多いでしょう。
しかし火薬を使うことも多く、周辺の環境に気を配る必要がある調査でもあります。また地盤の状態によっては、すべり面の推定が行えない可能性があり、ボーリング調査との併用が理想であることも知っておいてください。