地盤改良法の中に「ハイスピード工法」と呼ばれるものがあります。ハイスピード工法は、地盤内に天然石で形成された砕石パイルを埋め込むことで、地震の揺れや液状化のリスクを軽減する工法です。
ここでは四国で地盤調査や地盤改良を実施したいときに役立つ、ハイスピード工法について解説します。特徴や方法、メリットについてまとめたので、基礎知識として知っておくと役立ちます。
「ハイスピード工法」とは地盤改良方法の一つであり、天然石100%の砕石パイルを1本ずつ作り、建物の基礎の下に埋め込むことが特徴です。砕石パイルを埋め込むと、周辺の地盤の支持力と複合されます。これにより、面が形成され、地震時にも建物をしっかりと支える地盤が作られます。
ハイスピード工法には2つの種類があります。オーガタイプはネジのようなスクリュー型であり、施工時間を削減できることがメリットです。対するケーシングタイプはスクリューのないストレートな構造であり、狭小地での施工もできます。
ハイスピード工法は環境に優しい地盤改良法として注目されています。砕石パイルは天然石100%であり、土壌汚染のリスクが低いうえに、CO2排出量を削減できるからです。将来的に建物を建て替える際も、同程度の規模であれば砕石パイルを再利用でき、廃棄物の排出を抑えられます。
地盤改良によって土壌が汚染されたり、埋設物が発生したりすると土地の価値が下がることがあります。しかし、砕石パイルは天然石で作られているため、埋設物と見なされず、土壌汚染のリスクも低く抑えられます。そのため不動産の価値が下がりにくいこともメリットの一つです。
ハイスピード工法によって地盤改良すると、砕石パイルと地盤が面となり、地震の揺れに負けにくい地盤となります。更にドレーン効果によって液状化を抑制できるので、万が一の地震の際は不安が軽減されるでしょう。
地盤改良におけるハイスピード工法は、地震の揺れと液状化のリスクを避けるために役立ちます。また環境に優しい地盤改良法であり、天然石を使うことから埋設物とはならず、土地の価値が下がりにくいこともメリットです。