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地盤調査における液性限界・塑性限界試験とは?

地盤調査の液性限界・塑性限界試験は、地盤の性質や液状化のリスクを評価するために行われる試験です。土の含水比を測定し、土が半固体や液体に変化する限界値を求めます。

本記事では四国で地盤調査や地盤改良を検討している方に向けて、地盤調査における液性限界・塑性限界試験の概要や方法を解説します。

地盤調査における液性限界・塑性限界試験の概要

地盤調査における液性限界・塑性限界試験について

地盤調査における液性限界・塑性限界試験は、土の状態が変化する含水比を測る試験です。塑性とは、力を加えると変形し、元に戻らない性質を指します。土は通常、塑性体ですが、水の含有量によって半固体や液体に変化します。含水比が液性限界を超えて大きいと土は液体となり、塑性限界より小さいと半固体となります。

役割

試験の目的は、土を判別し分類することです。土の種類により流動性や変形性が異なるため、それが安定性に影響します。地盤の状態を知るためには、液性限界と塑性限界の測定が必要です。また、これらの試験は地盤の液状化リスク評価にも重要です。

液性限界・塑性限界試験の方法

液性限界試験の方法

  1. 黄銅皿に厚み1cm分の土を入れる
  2. 土の中央あたりに溝を入れる
  3. 黄銅皿を1cm上から1秒間に2回落下させる
  4. 溝で分けた部分の底が長さ1.5cmで合流するまで続ける
  5. 合流したときの落下回数を記録する

液性限界試験では、黄銅皿の土の溝が1.5cmで合流する落下回数を測定し、判別を行います。合流した回数が25回に相当するところが液性限界です。

塑性限界試験の方法

  1. 土を団子のように丸める
  2. ガラスの板に丸めた土を乗せる
  3. 手のひらで土を転がしながら紐状にする
  4. 直径3mmの紐状まで伸ばす
  5. 切れぎれになったら土を集める
  6. 含水比を測定する

塑性限界試験を行う際は、土を丸めた状態でガラス板の上に置き、手のひらで土を紐状に伸ばします。そして細くなった土が切れぎれになったときの含水比を測定します。

まとめ

地盤調査における液性限界・塑性限界試験は、土の特性を把握し、液状化のリスクを判断する上で重要な役割を担います。地盤の性質は場所によって異なるため、これらの試験を通じて状態を正確に評価した上で建築を進めることで、より安定した構造を実現できます。四国で地盤調査や地盤改良を検討する際は、試験の概要や方法を理解し、適切な調査を依頼することが大切です。