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ウルトラコラム工法について

地盤改良における
ウルトラコラム工法について

地盤改良の工法のひとつに、「ウルトラコラム工法」という施工方法があります。建築技術性能証明を取得した工法のことであり、騒音や振動が少ないなど、住宅密集地に適した工法であると言えるでしょう。

ここでは四国での地盤改良・地盤調査にも役立つ情報として、ウルトラコラム工法の概要や施工方法、メリットをご紹介します。

地盤改良におけるウルトラコラム工法の方法

ウルトラコラム工法の概要

ウルトラコラム工法とは、日本建築総合試験所により提唱される「建築技術性能証明」を取得した工法のことであり、一般住宅はもちろん、小規模建築物にも広く採用されています。セメント系固化材スラリーを用いるもので、工法としては機械撹拌式深層混合処理工法です。撹拌翼と十字形供回り防止翼で構成されており、撹拌効果が高いことが特徴と言えます。

ウルトラコラム工法の施工方法

ウルトラコラム工法の施工は次のように行います。

  1. スリラーを混練して比重を確認する
  2. 地面の下にある障害物や石を除去するなどの準備を行う
  3. オーガーの傾斜を調節して位置決めを行う
  4. 決められた深度まで空堀をする
  5. さらに掘り進めて撹拌する
  6. 施工深度まで掘り進めたらオーバーを反対側に回す
  7. 深度の先端から1mまでで撹拌掘削機を1回往復させる
  8. 固化剤配合量と羽切り回数が所定に達していることを確認する
  9. 25cmの感覚で比抵抗の測定を行う
  10. 土室をサンプラーに採取する

地盤改良におけるウルトラコラム工法のメリット

さまざまな土質に対応できる

ウルトラコラム工法は地盤改良の工法の中でも、特に撹拌効率に優れています。そのため砂質土や粘土の高い土、ローム、シラスなど、幅広い土質に対応できることがメリットです。

従来の地盤改良の工法では対応できない土質であっても、撹拌不良を少なくし、地盤改良を行います。

柱状改良杭工事に対応できる

メリットのひとつとしてあげられるのが、一般的な戸建て住宅はもちろん、3階以上の小規模建築物の柱状改良杭工事にも対応できることです。小規模建築物にも採用できることから、利用できるシーンが幅広くなります。

残土の発生が少ない

残土の発生が少ないこともメリットといえるでしょう。ウルトラコラム工法は、そのときにある土を使用する工法です。そのため残土が発生しにくく、残土処理費用も削減でき、ひいては地盤改良にかかる費用を削減することにもつながります。

騒音や振動が起こりにくく住宅地でも採用できる

住宅地での地盤改良であれば、騒音や振動による周辺住宅への影響が気になるのではないでしょうか。ウルトラコラム工法なら騒音や振動が起こりにくいため、近隣住民への迷惑を懸念することなく施工が行えます。住宅が密集している土地では、積極的に利用したい工法です。

まとめ

ウルトラコラム工法は四国をはじめ全国で広く用いられている地盤改良の工法です。騒音や振動が少ないことから住宅密集地でも採用しやすく、さらに土質を選ばないメリットがあります。

四国で地盤改良や地盤調査を検討しているなら、ウルトラコラム工法を採用している業者を検討されてみてはいかがでしょうか。