地盤調査は、間取りを決めてから行うのが一般的です。ここでは地盤調査後の間取り変更や注意点について紹介します。
地盤調査は、一般的に間取りがすべて決定してから行います。その理由は、どの場所にどれぐらいの負荷がかかるのかを想定して地盤をチェックするからです。地盤調査では土地の地耐力を計測し、建物を建てた場合に傾いたり沈下したりしないかどうかを判定します。そしてその判定結果で、杭の本数を決める、というケースも多いです。
建物が載るおおよその位置や重さがわかってからしか、正確な地盤調査は行えません。そのため、地盤調査後に間取り変更をする場合は、地盤調査もやり直しとなるでしょう。地盤調査のやり直しは時期によりますが、追加費用が発生する場合もあります。あらかじめ確認したうえで間取り変更や地盤調査のやり直しを依頼しましょう。
土地の購入を悩んでいる際に「うちなら地盤調査を無料で行います」というようなセールストークをする営業マンはよく見かけます。買い主側は、地盤の状態を知ってから購入したい、無料ならいいかな…というような気持ちで、ついセールストークに引き込まれがちですが、地盤調査を無料で行うことはないでしょう。
結局は、家を建てるタイミングで正確な地盤調査を行わなくてはならない、早く家を建てるためにも間取りが決まってからちゃんと調査したほうが良い、などと言われて、なかったことにされてしまう…というケースがほとんどです。そもそも、購入前の土地はまだ売り主の土地なので、いくら仲介を行っている業者であっても、人の敷地に入って地盤調査を行うことはできません。売り主が地盤調査を了承すれば話は別ですが、なかなか難しいでしょう。
地盤が悪いことがわかれば、価格交渉の材料として使われることを売り主側も知っているため、売り主側が許可するケースはまれです。営業マンは、無料で地盤調査をするという話をして、競合他社を出し抜こうとしているのです。土地購入時の無料で行う地盤調査は、営業トークだと考えましょう。
地盤調査は、間取りがすべて決まってから、どこにどれぐらいの負荷がかかるのかを想定し、地盤調査を行います。間取りが変われば当然建物の形も変わり、どこにどんな負荷がかかるのかも変わるでしょう。地盤調査後は間取り変更が基本的にできないのですが、場合によっては応じてくれることも。ただし地盤調査がやり直しとなった場合、再度地盤調査を行う費用が追加でかかります。
購入時の営業マンによるセールストークにも注意しながら、地盤調査はできる限り1回で済むように、しっかりと打ち合わせを進めることが大切です。とはいえ、家は大きな買い物です。間取りを決めてから、やっぱりこっちのほうが…と気持ちが揺らぐこともあるはずです。自分が納得できるように、どうしても間取りを変えたい、というときは思い切って依頼してみても良いでしょう。