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3階建て住宅の地盤調査|必要な理由・調査方法・費用をわかりやすく解説

3階建て住宅で地盤調査が必要な理由

3階建て住宅は2階建てに比べて建物の総重量が大幅に増加するため、地盤にかかる荷重負担も大きくなります。もし地盤の強度が不十分であれば、建物の不同沈下や傾きといったトラブルにつながるおそれがあり、着工前の地盤調査が非常に重要です。

3階建て住宅は建築基準法上、建築確認申請の際に「構造計算書」の提出が必要となるケースが多くあります(※)。構造計算を行うためには地盤のN値をはじめとする地盤データが不可欠であり、地盤調査なしには申請手続き自体が進められない場合もあります。

3階建ては高さがある分、地震や台風時に発生する横力(水平方向の力)の影響を受けやすい構造です。基礎設計の精度を高め、建物の安全性を確保するためにも、地盤調査によって地盤の強度を正確に把握しておくことが大切といえます。

※参照元:ジオテック(https://www.jiban.co.jp/tips/advice/consal/sumai/199504.htm)

地盤調査の主な種類と特徴

住宅建築で用いられる代表的な地盤調査方法を紹介します。

ボーリング・標準貫入試験

ボーリング・標準貫入試験は、地中にボーリングロッドを貫入しN値を測定することで、支持地盤の深さや強度を把握する調査方法です。地質の層構成や地下水位といった詳細なデータも取得できるため、3階建て住宅のように構造計算が必要な建物ではこの試験が求められるケースが多くあります。

スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)

SWS試験は、戸建て住宅の地盤調査で最も広く普及している簡易な試験方法です。費用が比較的安価で、狭い敷地でも実施しやすいことが特長です。一部の地域では、3階建ての構造計算においてSWS試験のデータを代替利用できる特例が認められている場合もあります(※)。

※参照元:ジオテック(https://www.jiban.co.jp/tips/advice/consal/sumai/199504.htm)

地盤改良の工法と費用の目安

地盤調査の結果、軟弱地盤と判定された場合には地盤改良が必要です。ここでは代表的な改良工法と費用感を紹介します。

表層改良工法

支持地盤がおおむね地表から2m未満の浅い位置にある場合に採用される工法です。地表付近の土をセメント系固化材と混合・攪拌して固めることで、地盤全体の支持力を高めます。比較的小規模な工事で済むため、費用を抑えやすい点が特徴です。

杭工法(鋼管杭・柱状改良など)

支持地盤が深い位置にある場合に用いられる工法です。鋼管杭やセメント柱状改良杭を地中の支持層まで到達させ、建物の荷重を支持層で受け止める仕組みです。3階建て住宅のように建物荷重が大きい場合に採用されるケースが多くみられます。

費用の目安

地盤調査の費用は方法によっても違いがありますが、数万〜30万円ほどが一般的な相場です(※1)。3階建てで構造計算が必要な場合は、構造計算費用として別途30〜50万円程度がかかることもあります(※2 30坪前後の一般的な家の場合)。地盤改良の費用は工法や敷地の規模によって大きく異なり、数十万円から100万円を超えるケースもあるため、事前に見積もりを取っておくと安心です(※1)。

※1参照元:グッドリビング(https://good-living.jp/columns/ground-improvement-cost/)
※2参照元:クレバリーホーム東京(https://cleverlyhome.tokyo/column/20210117/)

まとめ

3階建て住宅では構造計算と正確な地盤データがセットで必要となるため、地盤調査は事実上欠かせない工程です。「2階建てだから不要」「3階建てだから必要」と単純に分けられるものではなく、どのような建物であってもまず地盤調査を行い、地盤の特性に合った基礎設計を選ぶことが安全な家づくりの基本といえます。