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倒産に備える地盤保証の仕組みと他社引き継ぎの注意点

住宅を建てる際に加入する地盤保証は、建物の安全を長期にわたって支える重要な備えです。ただし、保証を出した会社が将来倒産した場合にどうなるのか、不安を感じている方もいるでしょう。

保証の種類によって、倒産時の対応は異なります。自社保証と第三者保証の違いを「倒産リスク」の観点から整理し、他社への引き継ぎで生じるハードルまで確認していきます。

自社保証と第三者保証の違い:倒産リスクへの備え

地盤保証には、施工会社が独自に提供する「自社保証」と、外部の保証機関を介した「第三者保証」の2種類があります。両者の違いは、保証会社が倒産した際に顕著に表れます。

自社保証は、保証の履行主体が施工会社そのものです。会社の存続が前提となるため、倒産した時点で保証が履行されないリスクを抱えています。地盤に起因する不具合が発生しても、補修費用を請求する先が消滅してしまう可能性があります。

第三者保証では、保証主体が住宅技術協議会やJIOなどの外部機関に分散されます。施工会社単体の経営状態に左右されにくく、倒産リスクへの備えとして有効な仕組みです。

地盤保証会社が倒産したら保証はどうなるか

連名保証による継続の仕組み

住宅技術協議会と登録地盤会社が連名で保証主体となる形式では、地盤会社が倒産してももう一方の保証主体である住宅技術協議会が残ります。保証は有効に継続され、施主が不利益を被る事態を防ぐ構造です。

JIO等の保証機関による倒産時対応

JIO(日本住宅保証検査機構)の登録会社が倒産・廃業した場合、JIOが修補費用を負担し、代わりのJIO登録会社が修補工事を実施します。施主が個別に業者を探して交渉する必要はなく、制度として引き継ぎが組み込まれている点が特徴です。

参照元:JIO 日本住宅保証検査機構(https://www.jio-kensa.co.jp/other/wound/wound01.html

他社への保証引き継ぎで押さえておくべきハードル

保証会社の倒産後に別の会社へ保証を引き継ぐ際には、いくつかの注意点があります。引き継ぎ先が同一保証機関の登録会社であるかどうかは、手続きの可否を左右する重要な条件です。

登録外の会社への引き継ぎでは、地盤の再審査が求められるケースがあります。再審査の結果次第では追加の地盤改良工事が必要になる場合もあるため、費用面・工期面の負担が生じる可能性を想定しておく必要があります。

契約前に「保証会社が倒産した場合の引き継ぎ体制」を書面で確認しておくことが欠かせません。保証引き継ぎの可否、再審査の有無、引き継ぎ先の条件といった項目を事前に把握しておくとよいでしょう。

まとめ

地盤保証会社の倒産は、自社保証の場合に保証が消失するリスクを伴います。第三者保証や連名保証を選ぶことで、保証主体が分散され倒産時にも継続される体制を確保できます。

地盤調査会社を選ぶ際は、保証の種類だけでなく「倒産時の引き継ぎ体制」や「再審査の有無」まで確認しておくことが重要です。契約前のチェックが、将来のリスクに備える確実な一歩となります。